「車を運転したい」「バイクに乗りたい」これには運転免許が必要ですから、公安委員会と警察による公共施設、運転免許試験場で試験に合格しなければなりません。

運転免許試験場で学科試験、技能試験、適正試験(主に視力検査)を受けて、それぞれ全てに合格する必要があります。でも、免許を持っていない人は、そもそも運転したことがないはずなので、学科試験などは何とかなったとしても、技能試験が難しいものとなるでしょう。

そこで自動車教習所が役立ちます。公安委員会指定の自動車教習所を卒業すると技能試験が免除されます。教習所では運転免許のない人が教習所構内の練習コースで実技講習を受けるとともに学科試験の授業なども行っています。免許を持つほとんどの人が自動車教習所に通った経験があることでしょう。

その自動車教習所のうち宿泊施設に泊り込んで受講するタイプは「合宿免許」と呼ばれいます。家から教習所にこつこつと通学する方法ももちろんありますが、それと比べて合宿免許にはメリットがあります。

教習所に通うことと合宿免許を比べてみる

どうしてわざわざ泊り込みの合宿という方法をとるのでしょう。
家から教習所に通ってもよいはずのなのですが、それと合宿免許を比べてみるとわかります。

毎回予約が必要か

自動車教習所では学科教習(道路交通法などの学科試験の内容)と技能教習(運転の実技)を、法令で定めた規定数量の分、必ず受講する必要があります。
家から教習所に通学する場合、都合のよい日時にその教習をひとつずつ受講していくわけですが、そのために毎回予約が必要です。
予約するということは、次に自分自身がいつ頃教習所に通えるのか予測する必要もあるわけです。
つまり、しばらく忙しくなりそうな時など、先の予定が不透明な場合は予約を入れにくいという一面があります。
また、大勢の人々がいろいろなところから通って来ていて、それぞれの人が思い思いに予約していきます。
すると、自分が予約を入れたい日時に、他の人の予約がいっぱい入っていて無理だったということも起こるでしょう。
その点、合宿免許の場合は限られた人数で合宿しているので、教習は毎日あって、通学のように教習ごとに毎回予約する必要がありません。

免許取得までの期間

通学する場合は、家から教習所までの往復の時間と教習の時間、これだけの時間を取れる日時を選んで予約していくことになります。
そのように一つ一つ教習を受けていって、卒業までに2ヶ月~3ヶ月ほどかかるケースが一般的です。

合宿免許は泊り込んで短期間での集中受講、2週間ほどで卒業です。
この早さが合宿免許の大きな魅力のひとつ、まとめて休みが取れるときに一気に免許を取得したい人にピッタリです。

どこに通うか、選択の広さ

通学なら、あまり遠くには通いたくないものですから通える範囲は決まってしまいます。
そうすると、教習所を選ぶ選択肢は広くはありません。
合宿免許なら泊り込みですから通学の心配がありません。

また、短期間に集中して受講する合宿免許ですが、1日のうちで空き時間も充分にあります。
観光やレジャーをかねた場所を選ぶことも出来ます。
たとえば、夏休みに海のレジャーをかねた合宿免許などの選択もできるでしょう。

他の楽しみもある

合宿免許はみんなが「運転免許を取りたい」と、共通の目的で集まった人と一緒に過ごすことになります。
こんな時、人は励ましあったり仲良くなったりしやすいものです。
「みんなで合格目指して頑張ろう!」という気持ちで楽しく過ごせるでしょう。

さらに、通学よりも料金が少し安めに設定されているのもメリットです。

合宿免許に必要なもの

合宿免許は基本的に卒業まで、自宅から離れたところで宿泊します。
必要なものは、忘れずに持参して行くことが大切です。

まず手続き上や教習を受ける上で必ず必要なものがあります。

1.住民票…3ヶ月以内で本籍地記載のもの(ただしマイナンバーが記載されていないもの)
2.すでに原付など何かの免許を持っている場合はその免許証
3.印鑑…シャチハタはダメ、通常の印鑑が必要
4.健康保険証…本人確認書類として必要。もし途中で病院に行くことになった場合にも便利。
5.めがねやコンタクト…日常で使用している人は必ず。サングラスなどのように色が入ったものはダメ。
6.着替え…原付教習を受ける場合は、長袖のものと長ズボンを必ず。運動しやすい靴(サンダルなどはダメ)。
7.筆記用具
靴はスニーカーなどのようなものが望ましいでしょう。
かかとの高いもの、ブーツなど動きにくいものも不可です。
すでに何かの運転免許証を持っている人はその免許証が本人確認書類になります。
免許証に記載されている住所と住民票に記載されている住所は同じでなければなりません。
引越しなどで住所が違う場合は事前に変更手続きをしておきましょう。

念のために持っていったほうが望ましいものもあります。

1.タオルや洗面用具など宿泊に必要なもの(宿泊先にないかもしれないもの)
2.お金にも余裕を持たせておく。
3.携帯電話などを持っていくなら充電器も必要。
宿泊先によって何が最初から用意されているのかそれぞれ違うので、事前に確認しておくことをおすすめします。

また観光やレジャーを兼ねるなら、そのために必要なものなどもあるでしょう。

休みを取りやすい人におすすめ

いろいろメリットや楽しみがある合宿免許ですが、卒業まで合宿することになるので、まとまった休みの取れない人には参加自体が難しいものとなってしまいます。
学生や自営業、専業主婦など、まとまった休みを取りやすい人が免許を取るなら合宿免許を検討してみるとよいでしょう。

空いた時間に自宅から教習所に通うのもよいですが、普段は他のさまざまなことを考えて、教習所に行くと運転免許の事を考えて…、このような日々が2ヶ月~3ヶ月続きます。
合宿免許は「さあ免許を取るぞ!」と集中して2週間、他の事は考えず運転免許に一直線の日々です。

どちらがよいかは人それぞれ好みがわかれるところですが、集中してやった方が気持ちの上ですっきりするという人には合宿免許が向いているでしょう。
もちろん早く取りたい人なら合宿免許が一番です。

運転免許試験場は地元の試験場に行く必要がありますが、合宿免許を行っている自動車教習所は他府県でもかまいません。
旅行好きな人なら観光やレジャーを兼ねて、行きたい場所を中心に選べる楽しみもあります。